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2018/10の記事一覧

2018-10-12

憧れる方が多い塗り壁。種類って?
施工事例 外装リフォーム2

賃貸の住宅では、室内の壁はどこも壁紙と言われるビニールなどでできた紙が貼られていることが多いですよね。

新築となると、壁の種類が各場所ごとに選ぶことができます。中でも憧れる方が多いのは「塗り壁」!

今回は、簡単にですが特徴をご説明しますので、ぜひ参考にしてくださいね。


◾️壁ってどんな仕上げがあるの?

そもそも、室内の壁の仕上げってどのようなものがあるのでしょうか?

現在、使われているもので多いのは4種類です。

この中をさらに細かく分けていくと壁紙の中にもビニールのもの、紙のもの、布のものと分けられていきますし、

塗装も使う塗料によって色々なものがありますが、

今回は塗り壁のお話なのでそれぞれ1つのくくりとして簡単にメリット・デメリットをお伝えしていきます。


①壁紙

メリットは、ビニールであれば、汚れなどをふけること。そうでなくても真っ直ぐなのでホコリ等は付きにくいです。

また、色柄も豊富で自由自在に選ぶことができます。

一方デメリットは、色あせや壁紙が剥がれてくるといった経年の劣化が激しいことです。

15-20年ぐらいで痛みが激しくなり張替えが必要になりますが、逆に部屋の模様替えが気軽にできますね。

 

②塗装

剥がれてきたり、壁のつなぎ目がよく分かってしまうので

これまでは事務所や店舗用としての簡易の仕上げとして使われてきましたが、

最近店舗のようなデザインが流行りということもあり、特にデザイン性を重視する住宅では目にするようになりました。

しかし、先に述べたようなデメリットもあるので知った上で選択することが重要です。メンテナンスは欠かせませんね。


③板張り

木を張った壁のことで、これのメリットは劣化がなく一生ものといえること(日焼けはします)と、

木のもつ蓄熱性や吸放湿性能です。

デメリットは、材料も工事も人の手間もかかるので高価になりがちです。


④塗り壁

そして、今回のメインテーマとなっている塗り壁。

メリットとしては素材自体に湿気を調整する力や消臭の力があるのが1番に挙げられます。

また、独特のテクスチャーも人気の所以です。

一方でデメリットは、ボコボコしているのでホコリが着きやすく

汚れたりすると拭くことができないということがあります。

また、材料費が壁紙や塗装よりも高く、工事費も人の手間もかかるので木と同様に高額になります。

 


◾️塗り壁ってどんな種類があるの?

塗り壁にも色々な種類があり、各社いろんな商品名で商品を出していますが、大きくは漆喰珪藻土の2つに分けられます。

漆喰は消石灰を原料とするもので

珪藻土は植物性プランクトンの化石が堆積して出来た地層から掘り出した土を原料としています。

これらの違いはまずは見た目、漆喰は顔料を混ぜなければ「白」であり、

粒子が細かいのでツルッとした仕上がりにもすることができます。

日本の建物ですと、いわゆる「お蔵」の外の壁は漆喰です。

一方、珪藻土は出土される場所でも異なりますがベージュのような色で、粒子が荒いためザラザラした仕上がりになります。

漆喰壁や珪藻土の壁で仕上げたいと思っている方でも、取り入れようか迷ってしまう大きな理由は

そのコストの高さだと思います。

これらの素材は、職人の手によって何層にも重ね塗りされていく中で、乾くまで待つなどして工期が長くなるため、

全体的なコストがかかってしまうのは仕方ありません。

しかし、職人が一塗り一塗り丁寧に塗り上げていった後にできるその表情は、

他の画一的な工業製品にはない味わい深さがあります。


◾️塗り壁のメンテナンスについて

漆喰、珪藻土に関わらず、良くも悪くもメンテナンスはしなくて良いです。

汚れてしまっても拭くことはできません。あまりに気になるようでしたら、その部分だけ重ねて塗るということもできます。

しかし、壁紙のように短い単位で劣化をしていくことはないのでその点は安心して良いかと思います。

ただスイッチ周りなど手でよく触るところは汚れが目立ってきます。

気になるようでしたら、その周辺だけ木の板を張ったりといった工夫をされてみるのも良いかもしれません。


◾️
性能についての特徴

最後後に性能ですが、様々な実験結果によると素材自体の調湿性能は珪藻土の方が優れています。

しかし壁に塗るためには、漆喰は水を混ぜるだけで固まる力があるので接着剤などの混ぜものが少くてすむ一方で、

珪藻土は土なので何らかの接着剤をしっかりと混ぜないと塗れる状態になりません。

となると、商品によってこの接着剤の含有率や成分が変わってきます。

この点にも着目して商品を選択しないと、

吸放湿性能など本来自然素材に求めていた良さが得られなくなってしまうので要注意です。

また、一般的に漆喰は素人では塗りにくいことが多いですが、珪藻土はDIYの商材もたくさん出ています。

しかし、DIYで素人でも塗りやすい!となっているものほど

先程述べた混ぜものは多い傾向にありますのでお好みで選んでみて下さい。

このように、どこから出土や採取した土や石灰なのかということ、

何を混ぜて商品にしているか?によって、珪藻土も漆喰も千差万別です。

自分たちがそれらの素材に何を求めるかという点をかけ合わせて商品を選ぶことが大切です

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