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2019/01の記事一覧

2019-01-18

日本で暮らすなら知っておきたい耐震基準について~前編~

近年、東日本大震災や熊本地震、北海道地震など、日本各地で大地震が頻発しており、

自然の力は強大で、本当に恐ろしいものだと痛感しますね。

地震はいつ起こるか誰にもわからないので、いつ起こってもいいように備えておくことが大切です。

自身への備えとして、家を建てる時や中古物件を購入する時、耐震性能を気にする方も多いと思います。

建物の耐震性は、いざという時に命を守るためにとても重要なポイントです。 

大きな地震が起こった時に家さえ倒壊しなければ、雨風をしのいで眠ることができます。

これから住む家がどの程度の耐震性をもっているのかを知るために、耐震基準について知っておいてください。

もし知らずに家を購入して、地震で倒壊してしまったら悔やんでも悔やみきれませんよね。

耐震基準について知っておきたいポイントをお伝えします。

この記事を安心できる家づくりに役立てて頂ければ幸いです。

 

▶︎耐震等級の表示

耐震基準と耐震等級って一緒じゃないの?

と思われるかもしれませんが、この二つには明確に違いがあるので覚えておいてください。

耐震基準は「倒壊しない最低ラインであるのに対して、

耐震等級はそれ以上のレベルの耐震性能を3段階で表したものになります。

・耐震等級1・・・耐震基準と同じ強度

・ 耐震等級2・・・耐震基準の1.25倍の強度

・ 耐震等級3・・・耐震基準の1.5倍の強度

 

耐震等級が上がれば地震に強い家と言えるため、計算上は万が一の大地震でも被害を抑えることができます。

耐震基準は必ず満たさなければならないものですが、

耐震等級は家づくりの際、施主であるあなた自身が決めるオプションです。

当然等級があがるとその分細かい計算や強い部材を必要とするため、コストがあがってしまします。

コストと得られる安心のバランスを考慮しながら、どの程度の耐震性まで求めるのかを、慎重に検討してください。

 

▶︎耐震基準とは?

耐震基準(たいしんきじゅん)とは、建築物や土木構造物を設計する際に、

それらの構造物が最低限度の耐震能力を持っていることを保証し、建築を許可する基準である。

簡単に言うと、将来起こるであろう大地震を想定してそれに耐えることができる強度の基準

と建築基準法に定められています。

 

地震大国の日本では、

1923年の関東大震災や1948年の福井地震など、昔から地震による大きな被害を幾度となく受けてきました。

度重なる地震の被害を重く受け止めた日本政府は、1950年(昭和25年)に建築基準法を制定し、

安心して暮らせる家を建てるために必要最低限の基準を決めました。

 

ところが、基準法制定後に起こった大地震で多くの家が倒壊してしまったため、見直しを余儀なくされました。

それから大地震で家が倒壊する度に耐震基準は改正され、現在の基準に至ります。

 

▶︎新耐震基準の誕生

耐震基準について知るうえで絶対に抑えておいて欲しいのが、

1981年(昭和56年)6月の建築基準法改正です。

1978年に起きた宮城県沖地震の壊滅的な被害を受け、

さらに高い安全性を確保するため、大幅な耐震基準の改正が行われました。

この年の改正以降耐震基準を「新耐震基準」と呼びます。

 

 

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